自動車であれば「トルク」や「燃費」などカタログで表示されている数値で性能を判断することができます。「住宅性能表示制度」とは、個々の住宅の性能を比較できるように第三者機関がその住宅について表示通りの性能であるかどうかを『9つの基準』に基づき有償でチェックする制度です。

住宅の立地条件や周辺環境、家族構成など、いろいろな条件で優先すべき性能基準は異なってくるでしょう。注意したいのは、現時点でのニーズを優先させるのではなく、10年単位の将来像を予測して住宅を考えることです。 また、上記の9つの基準には、ある性能を高めようとすると他の性能が低くなるといったトレードオフの関係があります。その点にも留意した、バランスのとれた住宅設計が求められます。

これから住宅を建てようとされる家族に9つの基準項目で『何を重視するか？』たずねたところ、住宅産業研究所の調査では次のような傾向がわかりました。